作庭日殖 TEL 0742−48−1156 |
庭木を管理していく上でどうしても欠かせないのが病害虫の防除対策です。最近の傾向としては「農薬散布」という言葉が敬遠され、私たちも消毒にお伺いしにくくなりつつあります。 しかし木も人間と同じく、薬に頼って生きていかなくてはいけない時代になってきています。温暖化による害虫の大量発生や、住宅密集による風通しの悪さなどから以前に比べて消毒の必要性が高まっています。また最近の人のアレルギーにも毛虫たちの影響があることも考えられます。毛虫の中には毒素の強いものもあり、蝶や蛾になるために脱皮したあとの抜け殻でもさわると赤く湿疹の出るものもあります。これは風で洗濯物に付着することもあるようです。 私たちは定期散布として年に四回(2月・5月・7月・9月)にお伺いさせていただいています。そのつどの時期に見合う効果的なお薬を散布していますので、四回とはいかなくてもやはり年に最低二回の散布はお勧めします。また、ご近所への気配りは十分に配慮しています。ご安心ください! |
散布の時期と薬について・・・どんな薬をまいてるのか?
料金について・・・どれくらいかかるのでしょう?
庭木に発生する主な害虫について・・・アブラムシ・ハダニ・カイガラムシ・毛虫類
庭木に発生する主な病気について・・・うどん粉病・さび病・黒星病
薬の散布は庭管理のひとつです・・・薬の散布だけというのは遠慮させてもらっています。
散布後雨が降ったら?・・・よくある質問なのですが。
定期散布の薬では100%ではありません・・・ネキリムシ・テッポウムシ・・観察力が大事です!
薬を減らして毛虫を減らすには?・・・それでも薬の散布はイヤというとき方に?
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![]() 冬の間は虫の姿がほとんど見えないせいか、消毒をされないお宅が多いようですが、植木の休眠しているこの時期であるからこそ散布できる薬を散布しています。この時期の散布により春からの害虫を大幅に減らすことができるほか、カイガラムシやロウムシといった春以降の散布では駆除できないものへの対応が可能です。とくに落葉樹やバラには効果的です。この薬が冬にしか使えないのは芽が動き出すと逆に薬害がでるからです。本来は石灰硫黄合剤を散布することが望ましいのですが、この薬は独特の硫黄のにおいがあるため、ご近所への迷惑がかかるので私たちはマシン油乳剤を散布しています。この油分により木の幹や枝に油膜をつくり木を保護します。 ![]() そろそろ肉眼にも毛虫やアオムシの発生が見えるころです。このころは蝶や蛾の飛来も多く、ムシもたくさん増えます。アブラムシも多く、このアブラムシの分泌液によりアリがふえ、またこの分泌液によりカイガラムシやコナジラミも発生します。そのほかウィルス病もひきおこすためすす病などにも発展していきます。こうした害虫と殺菌をかねた二種混合のお薬を散布しています。わたしたちはカルホス乳剤とダイセンという薬を調合し散布しています。この薬は浸透移行性のため一週間近く効果が続きます。年に二回という散布のお宅にはこの時期はかならずお勧めします。 ![]() ![]() 夏と秋の消毒はおもに殺虫です。毛虫類やハダニに効果的です。秋の消毒は越冬するために葉の裏や木の幹に卵を産み付ける虫たちも退治します。また、産み付けられた卵もいっしょに殺虫します。この薬は効果が目に見えるほどで、イラガなどのケムシなども散布後すぐに落ちてしまいます。 年に二回のお宅には5月と9月にお伺いしています。 |
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料金は4200円からそのお庭の大小にあわせてさまざまですが、目安としては二人区で剪定作業をさせていただいているお庭で5250円くらいです。これはどの時期も同じです。まずはお見積をさせてもらってから作業はさせていただいています。 |
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![]() ![]() ![]() このためにも冬の散布は意外と大事!春以降にみつけたら、歯ブラシでかきとるのが一番! ![]() ![]() |
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私たちは剪定作業でお伺いしているお庭しか農薬散布はしません。つまり農薬散布だけの契約はないということです。なぜなら農薬散布というのはいろいろなリスクがあり、ご近所に対しての配慮や、散布するお庭の状況など、把握していないとトラブルになることもあるからです。あと、わたしたちの職人も農薬散布の日は一日十何件も回るため、体調にも影響がでてきます。それだけ、いろいろな気遣いがいるために、うちの顧客さんだけ農薬散布にまわらせていただいています。例外として、顧客さんのおとなりさんとかもたまにありますけど・・・・。こちらはいつも迷惑をかけさせていただいている私たちの気持ちです。 |
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天気の悪い日もあり、翌日雨という場合や、散布したその夜に雨が降ることもあります。新規のお客さんには雨が降ったら?というご質問を良く受けます。農薬散布のお薬は散布後30分のあいだに雨が降らなかったらなにも影響ありません。冬の消毒は油分ですので30分ほどで乾いた後は雨では流れません。また春の消毒は浸透移行性のため散布したら葉や木の幹に染み込み、効果は何日か続きます。そして夏と秋の消毒は薬がきついため、散布した直後に効果はあらわれます。つまり30分もあれば十分ということです。散布後、30分以内に大雨が降った場合はまた後日に散布させていただいています。真夏の散布にはたまにあります。ご了承ください! |
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年4回の定期散布をしていても、害虫は発生します。病気のほうは4回の散布されているところではほとんど予防できているようです。害虫は、消毒をしても外部からも飛んできますし、根や幹に隠れている害虫はなかなか外からの散布では100%駆除はできません。そのため、わたしたちは木の「観察」をお願いしています。テッポウムシといわれるものなどは木の幹にドリルで穴を開けたような跡をのこし、地面には木くずのようなものを落とし、幹に入り込みます。水遣りや庭掃除のときに木を観察してみてください。いつもとなんか違う・・という発見が大切です。わたしたちは庭を管理する仕事をしていますが、まずはその家の施主さん自身が庭の木を管理し、観察していただければ庭木たちは元気に育ってくれるはずです。わたしたちは「木のおかげ」で日常生活があるということを忘れたくないですね。 |
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それでも農薬を使わずに病害虫による被害を減らすには、庭木の健康管理と栄養補給が大切です。健康に育つために環境をととのえてやること。まず、風通しのいいように剪定をし、日をまんべんなくあててやること。たくさん密集して植えないということ。剪定をした残材は株元になど置かず処分し、雑草などもきれいに取り除く。そして、しっかりと一年に一度はきっちりと肥料を入れてやり、根きり作業などをおこない、根張りをよくしてやることです。 なによりも日々の観察と庭に対する関心が必要ですよ〜。 |
庭木を楽しむことは簡単です。疑問に思ったことはどんなことでもメールや電話で相談してくださいね。
ここからどうぞっ。
sakutei/2004