花木の種類によってそれぞれブレンドした肥料を施肥します。 一見、寒肥というものは「大きくなるから困る・・」などと誤解されやすいのですが、寒肥によって植物が成長するための必要栄養素を補い、花芽分化や葉つやをよくするとともに、
根張りを強くすることによって日照りなどの水不足や害虫被害からも守る力をつけます。また、マキなどの連作を好まない植物(忌地現象)は数年に一度天地返しの要領で根鉢周辺の土をごっそりと掘り起こし、施肥と同時に根切りを行い木々の活性を促します
。 寒肥は遅効性ですがあまりにも土が乾燥しすぎると十分な効果は得られませんので寒肥をされた後、地温の上昇とともに水やりのご協力をお願いします。 |
肥料は樹の周囲の何箇所かに穴を掘り施肥します。20cmから30cmくらい掘って入れます。 |
リュウノヒゲなどの根占のあるところもケンスコで三角にきれいに切って施肥します |
ジャミなどの石が引いてあるところはよけてから同じように穴をあけて施肥し、元通りにきれいにジャミを戻します。 |
マキなどの忌地のものはこのように2年に一度は周囲を堀り、土の上下を返します。(天地返し)
このとき根きり作業もおこない、根の活性を促します。 |
昨年、施肥したところはこのように細かい根がでています。これもまたほぐしてやって今年も元気な根がでるようにしてやります。 |
寒肥に使用する肥料は「有機質肥料」の油かす・骨粉・鶏ふんなどで堆肥とともに施肥し、微生物の働きによって少しずつ分解され、徐々に効果を発揮する「遅効性肥料」です
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「肥料の三要素」
庭木や植物を健康に育てるためにはチッソ(N)、リン酸(P)、カリ(K)という三つの成分が必要です。これを「肥料の三要素」と呼んでいます。これらは土中に少ないために必ず、補給しなければならない成分です。チッソは「葉肥え」といわれ、葉や茎などの成長を促す働きがあります。リン酸は「花肥え」といわれ、花や実よくつけるために役立ちます。カリは「根肥え」といわれ、根や幹を強くし、耐寒性・耐病性をつけ丈夫に育てるためには必要な成分です。
「堆肥」
木材樹皮を粉砕したもので、微生物と酵素を多く含み、肥沃な土を作るとともに病害に対して抵抗力をつける効果があります。肥料の効果を高め、濃度障害を軽減してくれます。普通の腐葉土の3〜4倍の腐植を持っています。
庭を楽しむことは簡単です。疑問に思ったことはどんなことでもメールや電話で相談してくださいね。
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